寺院の梵鐘やおりん、全国各地のキャラクター銅像、復原された東京駅丸の内駅舎のアルミサッシ、世界トップシェアのファスナー。伝統産業から新産業まで、「ものづくり」が盛んな富山県。
3,000m級の山々が連なり、立山連峰から水深1,000mを越える富山湾まで、高低差4,000mのダイナミックで変化に富んだ地形。天然の巨大なダムともいえる山々からの豊かな水資源と水力発電が、ものづくり産業を支えています。また、加賀藩二代藩主・前田利長公の奨励に始まり、400年以上の歴史を持つ金工・漆工をはじめ、和紙、木彫、陶芸など、手仕事の技が今に受け継がれています。冬は雪に閉ざされ、豊かであると同時に厳しい自然の中で、先人たちはコツコツとひたむきにものづくりと向き合ってきました。
そうした実直な職人気質が、信頼性と質の高い製品を生み出しています。そして、気鋭のデザイナーたちと組むことによって、現在のライフスタイルに合った意匠や機能を持つ商品開発にもいち早く取り組んできました。
豊かな自然の恵み、受け継がれる手仕事の技、実直な職人気質、高いデザイン性、これらの要素が融合して質の高いプロダクトが富山から生み出されているのです。